登録免許税が無料！スマート変更登記で不動産登記の住所変更をしてみた

まえがき

過料という言葉は聞き慣れないが、分かりやすく言い換えれば罰金ということだ。

面倒で後回しにしていつしか記憶から消え去っていた住所の変更登記をいよいよしなければいけなくなった。

住所変更登記の義務化について

まずは変更登記の義務化について軽く触れる。

義務化は2026年4月1日から始まるが、義務化前の変更も対象である。

つまり、私のように義務化前に不動産取得していて、住所の変更登記をしていなかった人も対象になるということだ。

私は2025年11月現在、登記簿上の住所からは引っ越しているので、2028年3月31日までに変更登記をしなければいけないということになる。

スマート変更登記のメリット

変更登記の手続きには従来の窓口申請とスマート変更登記があり、個人的にはスマート変更登記の方がメリットが多いように感じた。

従来の窓口申請は

• 申請書を作成する
• 住民票を用意する
• 登録免許税を払う
• 法務局に提出する

といったことをする必要がある。

従来の申請方法で一番厄介なのが登録免許税だろう。

登録免許税は不動産1つにつき、1,000円かかる。

私の場合、マンションの1室しか所有していないため、不動産1つで1,000円だと思っていた。

しかし、これは勘違いだった。

私は運悪くこのケースに当てはまってしまい、窓口申請する場合はウン千円の登録免許税がかかることが分かった。

しかし、スマート変更登記ならウン千円の登録免許税がかからない。

私にとっては、スマート変更登記で手続きをする一番のメリットがこれだった。

スマート変更登記を実際にやってみた

以下のものを事前に準備した。

マイナンバーカードを持っていない人は運転免許証等の身分証明書でも可。

持ち物の準備ができたら下記サイトにアクセスして手続き開始。

入口はここ

申請サイトを開くと真っ先に右下の「登記・供託オンライン申請システムトップページへ」が目に入りクリックしてみたが、なんだかよく分からないページにたどり着いてしまった。

「スマート変更登記」をご利用いただくための「検索用情報の申出」はこちらをクリックしよう。

電子署名はICカードリーダーがなくてもできる

身分証明の方法が2通りあり、どちらにするかを尋ねられる。

1. 身分証明書（マイナンバーカードや運転免許証等）のPDFデータ（スキャンデータ）を送信する
2. 電子署名をする

折角なので一度も使用したことない電子署名をやってみた。

電子署名ってICカードリーダーがないとできないんじゃない？

私と同じように思った方もいるだろう。

電子署名の方法にも3通りある。

• ICカードリーダーを使って署名する
• 証明書ファイル（拡張子が「.p12」のファイル）を使って署名する
• スマートフォン版マイナポータルアプリを使って署名する

電子署名といえばICカードリーダーが必要というイメージがあったが、今回はQRコードで電子署名できるので、ICカードリーダーがなくても大丈夫だった。

QRコードで電子署名する場合は「スマートフォン版マイナポータルアプリを使って署名する」を選択する。

システムはいつでも利用できるわけではない

登記・供託オンライン申請システムの利用時間は、月曜日から金曜日まで（国民の祝日・休日、１２月２９日から１月３日までの年末年始を除く。）の８時３０分から２１時まで。

気合入れて早起きしたのに８時３０分になるまで何もできないのであった。

電子署名する時、マイナポータルアプリにはログインしない

今回の申請で一番つまずいたと言ってもいいだろう。

下記の画像は申請サイトに表示された手順である。

❷マイナポータルアプリの画面下側にある「読取り」アイコンをタップします。

という手順があるが、マイナポータルアプリを起動し、ログインしても「読取り」アイコンがどこにも見当たらない。

もしかしてインターフェース変わった・・・？

などということはなく。

ここでのポイントは、マイナポータルアプリを起動してもログインする必要はない。

ということである。

早とちりでアプリを起動してログインしてしまったが、読取りアイコンはログイン前の画面にある。

おわりに

スマート変更登記で手続きをすれば登録免許税がかからない。

最初このことを知らず、法務局に行きかけた。

法務局のホームページにもスマート変更登記について「かんたん・無料」と紹介していたが、やや推しが弱いように感じた。

スマート変更登記はかんたん！！！無料！！！！！

このぐらいアピールしてほしいものである。